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2010年度 ボストン大学研修が実施されました

The 2010 Boston Summer Program ended with a great success.


 2010年度の短期海外研修が7月24日から8月22日までの4週間に渡り昨年と同じアメリカのボストン大学にて実施されました。3年目となる研修ですが、英語研修とアメリカ手話実習を組み込んだ国内では他に例のないユニークな研修プログラムです。アカデミックな研修を終えた後には1週間の自主研修があり、アメリカという国が誕生するうえで重要な役割を果たしたボストン周辺の街を十分に探索することができます。今回の研修では、日本人学生がアメリカ手話を学ぶという研修に関心を持ったボストン大学大学院生の秋山友香さん(国際基督教大学出身)が全般に渡りチューターを務めてくださり、長期留学生としてオハイオ州のシンシナティ大学に在学中の亀山光祐君(本学科3年生)が後輩への激励にと駆けつけて体験談を話してくれるなど、これまでにない広がりがありました。参加学生全員がぜひまたボストンを訪問したいと回答していることから、今年もまたいい研修となりました。


 厳しい授業の後でいつもExcellent!と言ってほめてくださるミリアム先生と、学生にじっくり話をさせるのが得意なステファニー先生の英語の授業に加えて、今年もまたブッチ先生のユーモアたっぷりのアメリカ手話の実習に参加することができ、聾者への偏見をなくし、人種や言語の違いを超えて互いに分かり合えることの尊さを学ぶことができました。手話実習で訪れたハーバード大学のキャンパスで、偶然にも聾者と出会ったブッチ先生がその人を突然私たちのグループに招きました。その人は今年1月のハイチ大地震で自宅が壊れ、知人を失うという経験をしたハイチの聾学校の先生で、私たちは地震の悲惨さを手話を通して学びました。研修期間中に4人の学生が誕生日を迎えましたが、学生一同とボストン大学の先生からも祝福を受けました。アメリカ手話で表現されるHappy Birthdayの歌は、この世に生を受けたことの意義を考えさせられる貴重な経験でした。

 
 最終週の自主研修では、各人がそれぞれの関心に基づきながら時間を有効に活用し、大いに見聞を広めることができたようです。ヘレン・ケラーの学び舎で静かに本を読んだ人、ボストン大学出身のキング牧師の資料館で力強い彼のスピーチに耳を傾けた人、ボストン出身の故ケネディ大統領の記念館で宇宙計画のロマンを知った人、セーラムで魔女伝説に目を輝かせた人、イギリスから海を渡って新天地にやってきた人々の当時の生活をプリマスで知り、浜辺にある「1620」と刻まれた大きな石の重みに圧倒された人、あるいはレキシントン・コンコードで独立戦争の頃の世界情勢を勉強した人、ある人はニューヨークまで足を延ばし大国のエネルギーを感じ、ある人はレッド・ソックスの本拠地のフェンウェイ球場で松坂投手や岡島選手と目の前で会い興奮し、またある人は敵地から乗り込んできていた元ニューヨーク・ヤンキースの松井秀喜選手と話して感激し、解説者として日本から来ていた元巨人軍の桑田さんとも握手するなど、思う存分に楽しんだようです。こうした自主研修はこれからの大学生活を豊かなものにしてくれるでしょうし、きっといい思い出にもなることでしょう。


 英語教育学科は2008年に開設されたばかりのまだ若い学科ですが、2年前の一期生諸君が荒海を渡り、名古屋とボストンの間に大きな橋を架けてくれました。少しデコボコが残っていたその道を、昨年の二期生諸君が舗装して歩きやすい道にしてくれました。そして今年の三期生諸君は、舗装されたその道の両側に花を植え、夜でも安心して歩けるようにと街燈をつけてくれました。回を重ねるごとに充実した有意義な研修になっていることは喜ばしいことですし、わずか4週間とは言え、参加学生たちは異国での経験を経て少し成長して帰国することは確かです。まだ見ぬ来年の4期生の諸君はいったい何を残してくれるのか、今からとても楽しみです。


 ボストン大学 (Boston University) は地元では頭文字をとってBU と呼ばれます。今回の研修のねらいのひとつに BU = Be You(自分自身であれ)ということがありました。これは、自分自身と対話し、今何をしようとしているのか、この先どう生きようとしているのか、自問自答しながら、自分という人間を理解し、今後の人生設計の基盤を作ろうとするものでした。異文化に触れながら、各人が冷静に自分との対話を行ったものと信じます。意欲的に今年の研修に参加した20名の学科の新入生諸君に感謝し、その熱い思いを経済的に援助していただいた保護者の方々に心からお礼を申し上げます。来年もまた多くの学生が参加し、今年と同様に実り多い研修ができますことを願っています。
(投稿・文責 ボストン大学研修企画・運営責任者 菊地俊一)



修了証書を手にする学生たち


 

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